おかね
iDeCoのはじめ方

iDeCo、
節税でいくら得する?

結論から言うと、掛金は全額が所得控除。年収と掛金しだいで毎年しっかり節税できます。

さらに運用益も非課税。老後資金づくりにはとても強い制度です。

ただし原則60歳まで引き出せないのが唯一にして最大の注意点。

節税額をシミュレーションする
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nash(30代エンジニア)|結婚を機にお金の勉強を始めた、いち生活者の目線でまとめています。

節税、いくら得する?

iDeCoの掛金は全額が所得控除になります。ざっくり「掛金 × 自分の税率(所得税+住民税)」の分だけ、毎年の税金が軽くなるイメージです。

たとえば年収600万円の会社員が月2.3万円を積み立てると、年間でおよそ5万円前後の節税に。これが積立を続けるあいだ毎年効いてきます。まずは自分の場合を動かして確かめてみましょう。

職業別・掛金の上限(月額の目安)
会社員
(企業年金なし)
月2.3万円
公務員
 
月2.0万円
自営業
(第1号)
月6.8万円
専業主婦(夫)
(第3号)
月2.3万円
※ 2024年12月の制度改正後の目安です。企業年金の種類や加入状況で上限は変わります。正確な金額は勤務先・公式情報でご確認ください。
かんたん節税シミュレーション
毎月の掛金・年収・積立年数・利回りを動かすと、毎年の節税額と、60歳時点の資産がすぐ分かります。
毎月の掛金 ¥23,000
5千円6.8万円
年収(額面) 600万円
200万円1,500万円
積立年数 25年
5年40年
想定利回り(年) 4%
0%8%
年間の節税額
¥55,200
積立期間の累計で ¥1,380,000 の節税(概算)
60歳時点の資産(25年後)
¥11,824,980
積立元本 ¥6,900,000
運用益(非課税) ¥4,924,980
※ 節税額は「掛金 × 年収から推定した概算税率(所得税+住民税10%)」で計算した概算です。実際の税額は各種控除や家族構成で変わります。運用は毎月一定額・利回り一定と仮定しています。
※ iDeCoは60歳まで引き出せません。住宅購入や教育費など途中で必要になるお金まで含めて「本当に回せるか」を見たいときは、ページ下部の総合シミュレーター「おかね」で人生全体を試せます。

iDeCoの3つの税優遇と、1つの注意点

iDeCoの強さは「入口・運用中・出口」の3段階すべてで税優遇があること。そのぶん自由度に制約がある、という構造です。

1
掛金が全額所得控除(入口)
積み立てた掛金がまるごと課税対象から外れ、その年の所得税・住民税が軽くなります。年収が高いほど節税効果も大きくなります。
2
運用益が非課税(運用中)
通常なら運用益に約20%かかる税金がゼロ。非課税で再投資され続けるので、長期ほど複利が効いてきます。
3
受取時も控除がある(出口)
一時金で受け取れば「退職所得控除」、年金形式なら「公的年金等控除」の対象。受け取り方しだいで税負担を抑えられます。
1つの注意点:原則60歳まで引き出せない
iDeCoは老後資金づくりの制度なので、途中で自由に引き出せません。だからこそ「当面使う予定のないお金」で始めるのが鉄則。急な出費に備える現金や、数年内に使う予定のお金は、いつでも引き出せるNISAや預金で確保しておきましょう。

NISAとどっち?両方?

どちらか一方ではなく、役割分担で考えるのがおすすめ。資金に余裕があれば両方使うのが理想です。

iDeCo
老後資金専用。60歳まで引き出せない
・掛金が全額所得控除で節税が強力
・「絶対に手をつけない老後資金」を作りたい人に
NISA
いつでも引き出せる自由さ
・運用益が非課税(掛金の所得控除はなし)
・教育費・住宅・老後まで幅広い目的に使える
迷ったら:まずは引き出しやすいNISAから始め、老後資金に確実に回せる余裕が出たらiDeCoも併用、という順番が無難です。NISAの始め方は新NISAの記事で詳しく解説しています。

どこで始める?

iDeCoは長く続ける制度なので、毎月かかる手数料の差がじわじわ効いてきます。金融機関は次の3つの軸で選べば十分です。

① 運営管理手数料
金融機関に毎月払う手数料。0円のところを選ぶのが基本。
② 商品ラインナップ
低コストの投信が揃うか。買いたい商品があるか。
③ 使いやすさ・サポート
画面の分かりやすさ、手続きや問い合わせのしやすさ。
SBI証券
iDeCo加入者数で長年トップクラス。低コスト投信の品揃えが厚く、迷ったらまず候補に挙がる定番。
運営管理手数料 0円
商品 低コスト投信が豊富
特徴 加入者数が多く実績十分
iDeCo公式 →
楽天証券
画面の分かりやすさに定評。楽天のサービスを普段使う人には管理がしやすい。人気の投信が揃う。
運営管理手数料 0円
商品 人気投信を網羅
特徴 画面が分かりやすい
iDeCo公式 →
マネックス証券
低コスト投信のラインナップとサポートのバランスが良い。商品を比べながら選びたい人にも向く。
運営管理手数料 0円
商品 低コスト投信に強い
特徴 商品比較・サポート充実
iDeCo公式 →
※ 本記事は中立的な情報提供を目的としており、特定の金融機関を推奨するものではありません。手数料・商品ラインナップは変更されるため、必ず各社の最新の公式情報をご確認ください。運営管理手数料が0円でも、国民年金基金連合会・事務委託先金融機関に支払う所定の手数料は別途かかります。

よくある質問

会社員・公務員・自営業で上限はどう違う?
掛金の上限は働き方で決まります。目安は、会社員(企業年金なし)が月2.3万円、公務員が月2.0万円、自営業などの第1号被保険者が月6.8万円、専業主婦(夫)などの第3号が月2.3万円です。会社員でも企業型DCや確定給付型の年金がある場合は上限が下がることがあります(2024年12月の改正後の目安)。自分の正確な上限は、勤務先やiDeCo公式サイトで確認しましょう。
専業主婦(夫)でもiDeCoに入れる?
加入できます。第3号被保険者として月2.3万円まで積み立て可能です。ただし所得税・住民税を払っていない場合、掛金の所得控除による節税メリットはほとんど受けられません。それでも「運用益が非課税」「受取時の控除」というメリットは残るので、老後資金づくりの手段としては有効です。世帯全体でNISAとどう配分するかを考えて決めるとよいです。
転職・退職したらどうなる?
iDeCoは持ち運び(ポータビリティ)ができます。転職しても、新しい勤務先の状況に合わせて掛金の上限を変更しながら続けられます。企業型DCがある会社に移る場合は移換の手続きが必要になることも。手続きを忘れると自動移換されて手数料がかかり運用も止まってしまうので、転職時は早めに金融機関へ連絡しましょう。
受け取り方は?税金はどうなる?
60歳以降に「一時金(一括)」「年金(分割)」「その併用」から選べます。一時金なら退職所得控除、年金なら公的年金等控除の対象で、受け取り方や退職金との兼ね合いで税額が変わります。会社の退職金が多い人は一時金に寄せると控除枠を超えることもあるため、受け取り時期をずらすなどの工夫が有効。出口は少し複雑なので、受取が近づいたら試算して決めるのがおすすめです。
途中でやめられる?掛金は変えられる?
掛金の減額や、積立の一時停止(掛金の拠出をやめる=運用指図者になる)はいつでもできます。ただし原則として60歳までお金を引き出すことはできません。ここがNISAとの一番の違いです。家計が苦しくなったら「解約して引き出す」のではなく「掛金を下げる・止める」で乗り切るのが基本。無理のない金額で始めておくことが大切です。

まとめ

  • 掛金は全額所得控除。年収が高いほど節税効果が大きく、毎年効いてくる。
  • 税優遇は入口・運用中・出口の3段階。ただし原則60歳まで引き出せない。
  • NISAとは役割分担。引き出せる自由はNISA、老後専用の節税はiDeCo。
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