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年金のきほん

年金、
結局いくらもらえる?

年金は「基礎(全員)+厚生(会社員)」の2階建てです。

もらえる額は年収と加入年数でざっくり計算できます。

正確な数字は「ねんきん定期便」と「ねんきんネット」で確認できます。

自分の年金額をざっくり試算
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nash(30代エンジニア)|結婚を機にお金の勉強を始めた、いち生活者の目線でまとめています。

年金額のざっくり試算

会社員・公務員の年金は、ざっくり言えば「基礎年金(全員ほぼ同じ)+ 厚生年金(年収 × 加入年数に比例)」。スライダーを2本動かすだけで、65歳からの月額の目安がその場で分かります。

年金額かんたんシミュレーション
現役時代の「だいたいの平均年収」と「厚生年金に入っている(いた)年数」の2つでOK。転職や昇給はならして考えてかまいません。
現役時代の平均年収(額面) 450万円
200万円1,000万円
厚生年金の加入年数 40年
0年45年
計算のしくみ
基礎年金 = 満額 月70,608円(令和8年度・40年納付と仮定)
厚生年金 = 平均年収 × 0.5481% × 加入年数(年額)
65歳からの年金(月額の目安)
月 約15.3万円
年額だと 約183万円
1階:基礎年金(月) 7.1万円
2階:厚生年金(月) 8.2万円
基礎+厚生の2階建ての水準です。生活費と比べてどうかは、老後の不足額の記事で確かめられます。
この月額を、総合シミュレーター(おかね)の『年金』欄に入れると、自分の数字で人生全体を試算できます。
※ 賞与を含む年収ベースの簡略計算です。標準報酬月額・標準賞与額の上限、平成15年3月以前の期間の別係数、再評価率や経過措置などは反映していない概算で、実際の受給額とは差が出ます。基礎年金は保険料を40年納めた満額(令和8年度)で計算しており、未納・免除期間があるとその分減ります。
※ 正確な見込額は「ねんきん定期便」と「ねんきんネット」(日本年金機構)で確認できます。このページの下の方に読み方をまとめています。

2階建てのしくみ、1分で

公的年金は建物にたとえると2階建て。全員が入る1階の上に、会社員・公務員だけ2階が乗ります。さらにその上に、自分で作る3階を足すこともできます。

3階
iDeCo・企業年金 = 自分で作る上乗せ
公的年金の上に自分で積む部分。掛金が所得控除になるiDeCoや、勤め先の企業年金(企業型DCなど)がここに入ります。入るかどうかも金額も自分次第です。
2階
厚生年金 = 会社員・公務員が上乗せ
給与から天引きで加入する上乗せ部分。年収が高いほど・加入期間が長いほど増えるのが特徴で、受給額の個人差はほぼここで生まれます。上のシミュレーターの「2階」がこれです。
1階
国民年金(基礎年金)= 全員が入る土台
20歳から60歳まで、原則すべての人が加入。40年納めると満額(令和8年度で月70,608円)で、納めた期間が短いとその分減ります。自営業・フリーランスはこの1階のみです。

ねんきん定期便、ここだけ見ればいい

毎年誕生月にハガキで届く「ねんきん定期便」には、あなたの実データに基づく金額が載っています。細かい欄は多いですが、見るべきポイントは3つだけです。

1
「これまでの加入実績に応じた年金額」
50歳未満の定期便に載るのはこの数字。「今まで納めた分だけ」の金額なので、若いほど少なく見えるのが正常です。「こんなに少ないの?」と驚く必要はありません。この先働いた分は毎年積み上がっていきます。
2
50歳以上は「見込額」に変わる
50歳以上の定期便は、今の働き方を60歳まで続けた場合の見込額に切り替わります。実際に受け取る額にかなり近い数字なので、老後の計画はこれをベースにできます。
3
精密な試算は「ねんきんネット」で
日本年金機構の「ねんきんネット」(マイナポータル連携でも入れます)なら、今後の年収や働く年数を変えた場合の見込額まで試算できます。このページの概算で全体感をつかんだら、正確な数字はここで確認するのが確実です。

もらい方で変わる:繰上げ・繰下げ

年金は原則65歳からですが、受け取り開始を早める・遅らせることで金額が変わります。増減した額は生涯続きます。

繰下げ受給(66〜75歳)
1か月遅らせるごとに+0.7%。最長の75歳まで繰り下げると最大84%の増額です。長生きするほど有利に働く一方、受け取れる期間は短くなり、税・社会保険料の負担が変わる面もあります。
繰上げ受給(60〜64歳)
1か月早めるごとに−0.4%(昭和37年4月2日以後生まれの場合)。60歳まで早めると最大24%の減額で、減った額が生涯続きます。早く受け取れる代わりに、長生きした場合の総額は少なくなりやすい選択です。
どちらが得かに、正解はない
損益の分かれ目は寿命で決まるため、事前には誰にも分かりません。健康状態・何歳まで働くか・手元資金の余裕——この3つと相談して決めるのが現実的です。迷ったら原則どおり65歳で受け取り始める、という選び方も十分合理的です。

よくある質問

国民年金だけだと、いくら?
40年(480か月)納めた満額で、令和8年度は月70,608円です。納付期間が短いと「満額 × 納付月数 ÷ 480」で減ります。自営業・フリーランスの期間が長い人はこの1階部分が中心になるため、生活費との差は大きくなりやすく、iDeCoや小規模企業共済・付加年金などで自分の上乗せを作る選択肢がよく検討されます。
年金は破綻しない?
公的年金は、現役世代の保険料でその時の高齢者を支える「賦課方式」で、税金や積立金(GPIFの運用資産)も財源に加わります。働く人がいる限り収入が絶えない仕組みなので、「ゼロになる」形の破綻は考えにくいとされています。一方で、少子高齢化に合わせて給付水準をゆるやかに調整する仕組み(マクロ経済スライド)があり、将来の年金の実質的な価値は今より目減りする方向が政府の財政検証でも示されています。「もらえない」ではなく「今より少し薄くなる前提で、自分の上乗せを作る」が現実的な構え方です。
専業主婦(夫)の年金は?
会社員・公務員に扶養される配偶者は「第3号被保険者」となり、自分で保険料を納めなくても国民年金(基礎年金)の加入期間としてカウントされます。受け取れるのは1階の基礎年金のみで、その期間の厚生年金の上乗せはありません。世帯で見るときは「配偶者の基礎年金+自分の基礎+厚生」を合計して考えます。過去に働いて厚生年金に入っていた期間があれば、その分の2階部分も上乗せされます。
未納期間があるとどうなる?
未納の月数分だけ基礎年金が減ります。ただしリカバリー手段はあります。①免除や学生納付特例を受けていた期間は、10年以内なら「追納」で満額に近づけられます。②60歳以降も「任意加入」で最長65歳まで納付を続けて、満額に近づける方法もあります。③受給には原則10年以上の加入期間が必要なので、期間が足りるかどうかもねんきんネットで確認を。放置がいちばんもったいないので、まず自分の記録を見るところからです。
年金に税金はかかる?
かかります。公的年金は「雑所得」として所得税・住民税の対象で、健康保険料や介護保険料も年金額に応じて差し引かれます。ただし「公的年金等控除」という専用の控除があり、年金収入が一定額までなら所得税はかからない仕組みです(基準額は年齢や他の所得で変わります)。つまり、額面の年金がそのまま手取りになるわけではない点は、老後の生活費を考えるときに頭に入れておきたいポイントです。

まとめ

  • 年金は「基礎(全員)+厚生(会社員)」の2階建て。個人差はほぼ2階で生まれる。
  • 目安は年収と加入年数でざっくり計算できる。正確な数字はねんきん定期便・ねんきんネットで。
  • もらい方(繰上げ・繰下げ)でも変わる。正解はなく、健康・就労・手元資金しだい。
自分の年金額をざっくり試算
出てきた月額を、ページ下部の総合シミュレーター(おかね)の『年金』欄に入れると、生活費や積立まで含めた人生全体のお金の流れが見えます。
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