資産形成には、貯める入口だけでなく「出口」があります。
運用を続けながら取り崩すと、資産の寿命は大きく延びます。
「月いくらなら何年もつか」を知れば、取り崩しは怖くありません。
「貯め方」の情報はあふれているのに、「どう使っていくか」の話は意外と少ない。でも実際に老後を支えるのは、貯めた資産を何年かけて取り崩せるか=資産寿命です。
ポイントは、取り崩し中も残りの資産は運用され続けること。同じ3,000万円でも、引き出すだけの場合と運用しながら取り崩す場合とでは、もつ年数がまったく違います。スライダーで確かめてみてください。
取り崩し方には大きく2つの型があります。どちらが正解というものではなく、管理のしやすさと長持ちのしやすさのトレードオフです。
取り崩しの話でよく出てくるのが「年4%ずつ取り崩せば資産は長持ちする」という4%ルール。出どころは、米国トリニティ大学の3人の教授(Cooley・Hubbard・Walz)が1998年に発表した研究、通称「トリニティスタディ」です(考え方の源流は1994年のベンゲンの研究)。
内容は、1926〜1995年の米国の株式・債券データを使い、「毎年、当初資産の4%(インフレ調整あり)を取り崩したら、資産が何%の確率で尽きずに残ったか」を過去のあらゆる期間で検証したもの。株式を半分以上組み入れたポートフォリオでは、30年間で資産が尽きなかった割合が95%前後以上という結果でした。
同じ資産額でも、取り崩し方の工夫で手取りや資産寿命は変わります。代表的な3つを押さえておきましょう。