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ボーナスのきほん

ボーナス、
どう使うのが正解?

正解は「全部貯金」でも「全部使う」でもありません。

受け取る前に「つかう・まもる・ふやす」の配分を決めるだけで、罪悪感なく使えて資産も増えます。

唯一の原則は、ボーナス頼みの家計にしないこと。

自分の配分を試算する
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nash(30代エンジニア)|結婚を機にお金の勉強を始めた、いち生活者の目線でまとめています。

ボーナス配分シミュレーション

手取り額と「つかう・まもる・ふやす」の割合を動かすだけで、それぞれいくらになるかと、ふやす分を続けた場合の20年後の目安がその場で分かります。

ちなみに厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、2025年夏のボーナスは支給された事業所の労働者平均で約42.6万円(額面)。手取りはおおむねその7〜8割が目安です。もちろん平均はあくまで参考で、あなたの額で試算するのがいちばんです。

つかう・まもる・ふやす 配分シミュ
割合は「だいたいこれくらい」の感覚でOK。合計が100%にならなくても、自動で比率に換算します。
ボーナスの手取り(1回分) 50万円
10万円150万円
つかう(ご褒美・欲しいもの) 30%
0%100%
まもる(生活防衛費・特別費) 30%
0%100%
ふやす(投資) 40%
0%100%
あなたの配分(1回分)
つかう 15万円
まもる 15万円
ふやす 20万円
もし「ふやす」を続けたら
ふやす20万円を年2回×20年、年5%で積み立てられた場合の目安は
1,323万円
※ 年5%は世界株式などの長期リターンを参考にした仮定の一例で、将来の成果を保証するものではありません。実際は年ごとに大きく上下し、元本割れの期間もあり得ます。税金・手数料は考慮していません。
※ ボーナス自体も、業績などにより増減・不支給があり得ます。「毎回同額を20年」はあくまで計算上の前提です。

「先に分ける」が、ほぼ全て

ボーナスの使い方で差がつくのは、金額でも節約テクでもなく順番です。使ってから残りを貯めるのではなく、受け取る前に3つに分けてしまう。それだけで「使いすぎたかも」という罪悪感も、「貯めるばかりでつまらない」という反動も、両方なくなります。

つかう
予算を決めた浪費は、健全なお金の使い方です。旅行でも趣味でも、ご褒美は頑張りを続けるための燃料。枠の中なら、何に使っても正解です。
まもる
生活防衛費が目標額に届いていないなら、まずここへ。届いているなら、旅行・家電の買い替え・車検など年イベントの特別費を袋分けしておくと、月の家計が荒れません。
ふやす
多くの証券会社には、つみたて設定にボーナス月の増額設定があります。毎月の積立だけでは使い切れないNISAの年間枠を、ボーナスで埋める使い方です。

ボーナスでやりがちな3つの落とし穴

配分よりも先に、避けたい使い方があります。どれも「ボーナスは必ずもらえる」という前提から生まれるものです。

① ボーナス払い前提の買い物
ボーナスの支給は法律で保証されたものではなく、業績次第で減ることも。ボーナス払い前提のローンは、減額と金利上昇による返済増が重なると一気に苦しくなります。
② 「入ったら考える」
口座に入ってから使い道を考えると、日々の少し大きめの出費に紛れて、気づけば消えているのが定番コース。使い道が決まっていないお金は、いちばん減りやすいお金です。
③ 全額を一括で投資
気合いを入れて全額を一度に投資すると、直後の下落で心が折れがち。年2回のボーナスに分けて入れる時点である程度時間分散になっています。不安なら数か月に分けても(→投資信託のきほん)。

ボーナスがない・不安定な人へ

フリーランスの方や、ボーナスのない会社にお勤めの方もいます。それは家計として不利、とは限りません。むしろ「月の家計だけで生活が完結する」設計は、ボーナスがある人が目指すべき理想形そのものです。

やることはシンプルで、旅行・家電・車検・年払いの保険料など年単位の出費を12で割って、毎月少しずつ積んでおくこと。ボーナスという「まとめて調整する機会」がないぶん、月の設計に織り込んでしまえば同じことができます(→生活費のざっくり把握)。

収入が不安定なら「自分ボーナス」もあり
フリーランスで収入の波が大きい場合は、よい月の売上をそのまま生活水準に反映させず、いったんプールしておき、年1〜2回まとめて「つかう・まもる・ふやす」に配分するやり方もあります。仕組みは会社員のボーナスと同じ。自分で支給日を決められるのは、むしろ強みです。

よくある質問

ボーナスからも税金や社会保険料は引かれる?
引かれます。会社員のボーナスからは、健康保険・厚生年金・雇用保険の保険料と所得税(源泉徴収)が差し引かれるため、手取りは額面のおおむね7〜8割が目安です(所得や扶養の状況で変わります)。「額面50万円」と聞いて50万円の使い道を考えると計算が狂うので、配分は手取りベースで考えるのが安全です。上のシミュレーションも手取り額で入力する設計にしています。
住宅ローンのボーナス払いはあり?
月々の返済額を抑えられる半面、ボーナスが減ったり出なかったりした年も返済額は変わらない、という点がリスクです。基本の考え方は「月々の収入だけで返せる範囲で借りて、ボーナスはあくまで上乗せ(繰上げ返済など)に使う」。すでにボーナス払いを組んでいる場合も、借り換えや条件変更で見直せることがあります。無理のない借入額の目安は住宅ローンの記事で試算できます。
繰上げ返済と投資、ボーナスはどっちに回す?
数字の上では「ローン金利より投資の期待リターンが高ければ投資が有利」とよく言われますが、投資のリターンは不確実で、返済による利息軽減は確実、という性質の違いがあります。金利が高めのローン(カードローンなど)があるなら返済を優先する考え方が一般的です。低金利の住宅ローンなら、確実さを取って返済か、期待値を取って投資かは価値観の問題で、半分ずつという折衷も十分合理的です。どちらを選んでも、生活防衛費を崩してまで行うのは避けたいところです。
夏と冬で配分を変えてもいい?
もちろんOKです。夏は旅行があるから「つかう」多め、冬は「ふやす」多め、といった調整はごく自然ですし、生活防衛費が目標に届いた回から「まもる」を「ふやす」に振り替えるのも王道です。大事なのは毎回同じ配分を守ることではなく、受け取る前に配分を決めてから使うという順番のほう。配分そのものは、ライフステージに合わせて年1回くらい見直せば十分です。
ご褒美はいくらまでが適正?
金額ではなく割合で決めるのがおすすめです。「手取りの2〜3割」のように割合で決めておけば、ボーナスが多い年は多く使えて、少ない年は自然とセーブされる仕組みになります。ゼロにする必要はありません。ご褒美を削りすぎると反動で大きな衝動買いにつながりやすく、続かない配分は結局いちばん損だからです。上のシミュレーションで、自分が納得できる割合を探してみてください。

まとめ

  • 正解は全部貯金でも全部使うでもなく、受け取る前に「つかう・まもる・ふやす」に分けること。
  • 予算を決めたご褒美は健全。削るべきは楽しみではなく、「入ったら考える」というノープラン
  • 唯一の原則はボーナス頼みの家計にしないこと。月の家計で生活が回っていれば、ボーナスは丸ごと自由になる。
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